GLOBAL TWIST 20th Anniversary Year 第一弾
レーベルを立ち上げた20年前とは音楽業界を取り巻く環境は大きく様変わり。
それに伴いリリース、プロモーションといった方法論(手段)も大きく変化。
平成の泥臭い営業などは通用しづらい。
ただ変わらないのは、心に刺さる音楽に出会った時のトキメキ。
そこから作品を完成させるまでのワクワク感。
完成した作品を誰よりも先に聴ける優越感。
今後どんなに環境やメディアが変わっても、この感覚は変わらない気がするし、自分にとってのレーベルの原点。
ただ、人間、色々経験をしていくと変に知恵をつけ、歳をとっていくと妙に大人ぶる。
そうなると、「あれはやらない方がいいんじゃないか(常識的に)」「これはやった方がいいんじゃないか(大人として)」と余計なことを考えだしたり、やりだしたりする。
元々ワクワク感だけでやっていたのに。
「なんか違うな〜」と悶々とした日々を過ごしていたある日、世界のあらゆることが一旦止まる。
所謂コロナ禍。
そんな中、僕に子供が出来る。
健康的にも社会的にも経済的にも厄介な数年ではあったが、やることが激減した僕にとっては貴重な子育て期間になった。
二、三年そんな感じで過ごしていたら、いろんなことがリセットされた気分になった。
方法論(手段)ばかり考え、足踏みしてるぐらいなら、ワクワク感だけで前に進んでいいんじゃないか。
ということで弊社20th Anniversary Year は、レーベルの原点に立ち返ってみることにした。
今回、旧知の中で「この人(達)の新しい曲を聴いてみたいし、みんなに聴かせたい」と思うバンドやミュージシャンの中から数組(人)に声を掛けさせてもらった。
これが、バンドやミュージシャンにとって、なにかしらの後押し、何かのきっかけになれば嬉しい。
その第一弾として、こちら↓をリリース。
伊藤サチコ
『あぶくのようなもの / 温度』
2024年1月30日配信リリース
ENOUG-HO RECORDS / GLOBAL TWIST Inc.
1. あぶくのようなもの
2. 温度
Produced by huenica (Nomadic Records)
伊藤サチコ、自身約12年振りとなる新曲。
伊藤サチコとも16,17年の付き合い。
我がレーベルに素晴らしい音源(名盤)も残してくれたし、時にはソロで、時にはバンドで全国様々なところにツアーに行き、本当に楽しい経験もさせてもらった。
嘗てこのブログにもレコーディングや、ツアー、ライブでの様子をたくさん記した。
そして今、10数年の時を経て、またサチコ作品に携われるのは、レーベル冥利に尽きる。
今回、プロデュースは榎本聖貴と伊藤サチコによるユニット“huenica”。
レコーディング、ミックス、マスタリングも自身が所有するhuenica Studioにて行われた。
自分のスタジオを持つなんて20年前には考えられない夢みたいな話。
しかし今、それを実現しているんだから凄い。
それも、ある意味でワクワク感がなせる業なんでしょうな。
とにもかくにも昨年10月にデビュー20周年を記念した初のセルフカバーアルバム『truthful special edition』をリリースし、自身の第一章を完結させた伊藤サチコの新たな幕開け(第二章)を感じさせるシングル『あぶくのようなもの / 温度』。
是非聴いて頂き、トキメキだったり、ワクワクを感じて貰えたら嬉しい。
- by komedeth